引き継いだ伝統の技術で思いを込めて!お客様のご要望を忠実に再現

今宿工務店の今宿代表に、お仕事で大切にされていることや会社の強みについてお伺いしました。
2023/04/27

厳しい修行を乗り越えて

ーどのようなきっかけでこの業界に携わりましたか?


もともとは、父が同じ屋号で一般住宅の大工仕事を行なっていました。


私が学生だった約40年前は、親の後を継ぐのが自然という風潮があっため、私も親の後を継ぐと思っていたのですが、父は「共倒れしないように、大工ではなく公務員や教師の方がいい」と考えていました。


私は子供の頃に、NHKで宮大工の西岡常一さんの番組を見て、社寺建築をやってみたいと思うようになりました。そして工業高校を卒業後、設計事務所の先生の紹介で、京都の老舗の社寺建築の会社に就職しました。

就職といっても「丁稚奉公」であり、厳しい縦社会だったため、当時は毎日が嫌で仕方ありませんでした。

「この環境が嫌だ」と辞めていく人は沢山いたのですが、私は途中で諦めることはしませんでした。


仕事を続けていく中で、たまたま現場が色々変わる親方の下で働くことになりました。通常は10人ほどのグループで一つの現場を担当するのですが、そこは4人の少人数グループで、主にサポートに回っていました。半年ごとに現場の場所が変わり、私は「色々なところへ行けてラッキー」と感じていましたね。


同期が3人いたのですが、私以外の同期2人は現場でどんどん仕事を任されていました。私は同期の仕事の後始末など、サポートの繰り返しで当時は面白くありませんでした。しかし今振り返ると、どのような現場でも加工できない木材や形がなくなったため、いい経験だったと思います。


また、お金がない中で道具を購入していましたが、現在はそれが財産になっています。あの時多少無理をしてでも、購入してよかったですね。今は鍛冶屋さんが少なくなり、道具も減ってしまったため、価値が高いです。


京都の老舗の社寺建築の会社で9年弱の期間修行をし、その後地元に戻りました。しかし、当時滋賀県には宮大工の工務店が沢山あったため、宮大工としての実績をすぐに作ることはできませんでした。そこで、父の仕事を手伝わせてもらいながら、様々な取り組みをしました。

今から約12年前に、滋賀県にある田村神社の本殿の改築工事を請け負いました。田村神社は20万人ほどが参拝する有名な厄除け神社であり、施工を見て「どこに依頼したの?」と聞いて、私たちのことを知っていただく機会が増えていきました。

そのため、田村神社の本殿の改築工事が私たちのターニングポイントになっていますよ。

確かな技術で先方のご要望を忠実に再現

ー今宿工務店様の強みを教えてください。


私たちの強みはこれまでの技術を踏襲し、先方のご要望に沿った施工ができることです。

国民の皆さんから集めたお金で工事をするため、先方のご希望に忠実に施工するように心がけています。

自分なりのアレンジを加えてしまうと、結局先方のご要望や景観に合わなくなってしまうため、基本を大切にしていますよ。またその際には、これまで先輩方を見て盗んできた技術をしっかりと再現しています。

このような姿勢を大切にしてきたため、17社が入札に参加した案件でも選んでいただくことができました。

施工が終わり引き渡す際には、「もう会えないのか」と子供を手放すような気持ちになりますね。

引き継いだ伝統の技術で、思いを込めて大切に

ーお仕事を進めるうえでどのようなことを大切にしていますか?


先輩方の仕事を見て盗んできた伝統の技術を引き継ぎ、基礎を大切にしています。


また、思いを込めて大切に対応することを心がけています。

そのため、引き渡しの際には、我が子を手放すような寂しさがあります。


万が一不備があれば手直しに行きますが、丁寧に対応しているため基本的に手直しの依頼はありません。

以前工事を行った滋賀県にある田村神社の本殿はとても綺麗に仕上がり、嬉しかったです。

長いお付き合いの信頼のある方々と一緒に

ーどのような協力会社さんと一緒に働いていますか?


現在は、信頼している協力会社さんと一緒に仕事をしています。

協力会社さんからは、「今宿さんと一緒にいると飽きない」と懇意にしていただいています。

もう12年以上のお付き合いでお互いに技術を認め合っており、いい関係を築いています。

協力会社さんが愛知県や長野県で仕事をしているため、私たちは滋賀県以外でも対応することができます。


また、宮大工のみでなく住宅の工事もしているため、対応できる幅が広いです。

仕事を楽しみながら、とても丁寧に、時には必要以上に対応してくださります。

プロとして、お互いに知識や技術を教えあっていますよ。

「これは、今宿工務店に任せよう」と言われる工務店へ

ー今後の展望を教えてください。


今後は、小規模な案件にも対応していきたいと考えています。


地元の滋賀県で、小さな社をつくることにもチャレンジしたいですね。

「これは、今宿工務店に任せよう」と言っていただけるよう、得意領域を磨いていきたいです。

ー休日はどのように過ごしていますか? 

休日は基本的に模型を作成しています。


仕事以外にも趣味が多く、ディアゴスティーニという雑誌の付録のものづくりが好きです。

最近はロボットを作って仕上げています。作っている「過程」が好きで、面白さを感じますね。


また、最近は野鳥観察にもはまっていますよ。