長年培った実力と細やかな気遣いで、リピーターをつくる|KABUTO設備 兜森康弘さん

衛生配管工事と小規模ダクト工事を行う、KABUTO設備の兜森康弘さん。会社の魅力や仕事をするうえでのこだわりを伺いました。
2021/08/18

メインは給排水の改修工事


−−事業内容を教えていただけますか?

衛生配管工事と、それに付随する小規模ダクト工事をおこなっています。


メインは集合住宅で、給排水の改修工事をおこなっています。なかでもRC構造か、軽量鉄骨の建物を扱うことが多いです。“修理”ではなく“改修”工事なので、状況に合わせて使う配管を変えています。


また小規模ダクト工事に関しては、給排水の改修工事をしているときに、必要であれば対応します。例えばトイレの工事中、換気扇も壊れている場合がありますよね。追加で工事が必要なときに水回りの工事と、換気扇の工事を同時にやっているイメージです。


−−衛生配管工事に関して、配管を変える基準はあるのでしょうか?

お客様の要望に合わせて変えていますね。例えば、予算に合わせて「鉄骨だったけど塩ビにしますか?」などとご提案したりします。気軽に相談いただけるよう、要望は丁寧にお聞きしています。

「元請さんもよし、職人さんも良し、お客様も良し」


−−KABUTO設備を設立したきっかけを教えてください。

管工事に携わってからは、25年になります。


独立する前は、兄がやっていた新築戸建てに対応する設備屋で働いていました。いろいろと勉強をしながら働いていたのですが、経験を積んでいると兄と同じことをやっても仕方がないと思うようになったんです。


ただ、自分で会社を興すまでの力がなかったので、知り合いの業者の応援というかたちで、個人的に仕事をしはじめました。仕事を多くいただくようになったので、2014年に独立したんです。


−−新築工事から改修工事に変えたきっかけはなんですか?

きっかけは3つありました。


一つ目は50歳を迎えて、今後の体力が心配になったこと。二つ目は、新築工事でお世話になっていた企業さんの方向性が変わり、自分の作業がしづらくなってしまったこと。三つ目は、自分のせがれの学生生活が終わったこと。新築工事のほうが、改修工事よりも収入が安定しているんですが、いろんなきっかけが重なったので、新しい挑戦をするなら今かな、と。50歳をアニバーサリーだと自分で決めて、改修工事を始めました。


新築工事も改修工事も責任の重さは一緒ですが、改修工事は新築とは違って、給排水工事をすることで建物に影響がないか、考えないといけません。建物自体が古いので、気遣うことは多いかなと思います。


−−仕事をするうえで、ずっと大切にしてきた思いはありますか?

満足感でしょうか。「元請さんもよし、職人さんも良し、お客様も良し」の三方よしで、はじめていい仕事ができると思うんです。


正直、10年やればある程度の技術やノウハウは磨けます。技術を磨いた先は、どれだけ思いやれるか、気遣えるかが大事だと思いますね。


自分が思う気遣いとは、「相手の望みを満たしてあげること」です。だから、まずは聞く。そして、自分ができることを言う。心がけているのは、あやふやにせずはっきりとお伝えすることです。


気遣いを心掛けると、自分の気持ちが相手にも伝わった状態で工期に入れます。滞りなく作業ができるんですよね。おかげさまでリピーターのお客様も増えてきたと感じます。


−−「長年の実力+人間性」が大事なのですね。

そうですね。体力は落ちても、心の部分は成長していきたいと思っています。


あとは柔軟に対応できるのも、自分の強みかもしれません。改修工事は本当に幅広いので、ご要望に合わせて施工の進め方や金額相談をしています。


建物の状況や状況に対してのご提案などすべての状況がマッチしたうえでベストを尽くすよう、心がけているんです。

ひとつの作業を着実に収め、成長したい


−−今後の目標をお聞かせください。

今は個人事業主ですが、いずれ法人化したいと思っています。


「元請さんもよし、職人さんも良し、お客様も良し」を今後も大切にしたいのですが、一人でやることに限界を感じていて……。できたら、一人親方さんを集めたいと思っているんです。


−−これからどんなかたと一緒に働きたいですか?

元請さんも、協力会社さんも、職人さんも、ひとつひとつ着実に仕事をしてくれるかたがいいですね。


給排水の工事って、少しでも間違えると水漏れが起きてしまいます。工事不良が出やすいんですね。「早く作業する」よりも「着実に作業をする」方が一番いいのかなと思います。


−−最後に、これから一緒に働きたいかたへメッセージをお願いします。

仕事が増えても、物事はひとつずつしか収まっていかないと思うんです。だからこそ、着実に仕事がしたいと思っています。


そしてこれからは「共存と伝達」が大事になると考えています。共存は、建設業界をお互いに助け合って、維持しようとすること。伝達は、技術の伝達ですね。着実に仕事をしつつも、この大きなビジョンに向かってともに成長できたら嬉しいです。

さいごに

ひとつひとつの仕事と丁寧に向き合い、着実に成長を重ねる、KABUTO設備の兜森康弘さん。KABUTO設備にご興味がございましたら、下記ページからご連絡をよろしくお願いいたします。


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