できる方法を追求・開発し、自社製品を生み出す | 有限会社丸高重量 営業 今田達也さん

地盤改良工事や杭打ち工事を行う有限会社丸高重量で、営業を担当している今田達也さん。会社の魅力や仕事をするうえでのこだわりを伺いました。
2021/08/06

開発から施工まで一括して行う


−−事業内容を教えていただけますか?

建設・土木工事を幅広くおこなっています。メインは地盤改良工事・杭打ち工事・携帯基地局の基礎工事の3本柱です。


どれも自社開発した工法があります。必要に応じた技術開発から施工まで、自社で一括してできるのが強みです。


−−開発もされているのですね。

地盤改良や杭打ちですと、「CPP工法」が弊社で開発したものです。従来の課題を解決する工法をつくりました。


一般的な工法ですとセメントを使うことが多いのですが、現場が汚れたり、将来的に不要になったとき、撤去が難しいのがデメリットです。


デメリットを考慮しようとすると、直径10cmくらいの鋼管に羽がついている鋼管杭を使うのが現状でして。しかし鋼管杭を使うと柱状改良よりもコストがかかってしまう場合が多いんですよね。


セメントのデメリットを払拭して、コストダウンも叶えたのが「CPP工法」です。鋼管を約5cmの足場単管と同じ細さで実現したので、材料費を抑えられています。鉄でできていますから、セメントのように現場を汚すことなく、杭の撤去が容易であるという性能も兼ね備えています。


−−杭が細いぶん性能に不安をもたれないですか?

GBRCという第三者機関で、性能に関する試験を受けています。しっかり検査していますので、その点はご安心いただけたらと思います。


余談ですが、鋼管に羽をつけて回転させながら杭を打つと、土の圧力に負けて軸材がダメになってしまうんです。CPP工法では、土の圧力がかからないように開発しているので、約5㎝という細い鋼管杭が実現できました。


−−CPP工法を開発した経緯は何ですか?

社長が、従来の柱状改良に問題意識を持っていたんです。とくに、柱状改良が撤去できないところを、どうにかできないかと思っていました。


一般的に柱状改良の撤去工事はかなり高額で、改良体を残したまま放置してしまう場合があるんです。放置した状態が続けば、資産価値が下がった土地ばかりになってしまうと危惧したんです。

そんな事態を何とか防ぎたいと思い、開発に至りました。

できる方法を見つけて開発し、特許を取得


−−開発の背景には、社会貢献の視点があるのですね。

建物を新しく建てる土地が少なくなっているなかで、弊社がどのような取り組みができるかを常に考えています。


あとは「スペースゼロ工法」というのも特許を取得しています。簡単にいうと、重機を使わずに鋼管杭を打てる工法です。


例えば旅館のなかにエレベーターを増設したいとなったとき、そこに杭を打つ必要がありますが、杭を打つための重機を館内に入れるために普通なら建物を一度壊さなければなりません。建物を壊すしか方法はないのだろうか、とお悩みのかたに「弊社なら壊さずにできますよ」とお伝えできるんです。


−−難しい案件も解決しているのですね。

弊社の特性上、他社さんで断られたような相談をいただくことが多いんです。というのも、社長が開発オタクでして(笑)、いろいろなものを開発するのが好きなんですね。


既存の製品では対応できない場合でも、できる方法を見つけて開発して、うまくいったら特許を取って製品にしていく流れが非常に多いです。


理念として「感動と信頼の追求」を掲げています。「追求」がポイントで、どうにかしてできる方法を考えるのが弊社の強みです。


−−他にもお客様のお声から製品化したエピソードはありますか?

2020年から2021年にかけては、杭抜きの工法を製品化しました。


はじめはお客様から「他社さんで杭を抜けないと言われた」と相談を受けまして。そこが既存の工法では難しい現場でしたので、新しい器具を製作しました。


開発した器具を使って全部の杭を抜けたので、製品化したんです。都度事業の幅が広がるので、製品が増えるたびに実際に施工した様子を業者さんあてのメルマガでお知らせしています。


工法を開発したら、広める活動もおこなう


−−3本目の柱、携帯基地局の基礎工事とはどのようなものでしょうか?

電波を飛ばす、長いまっすぐな柱のアンテナを想像してください。アンテナの根元に、アンテナを支えるための、直径60㎝~1mくらいの大口径の鋼管杭を入れる工事をしています。


工法としてはふたつあります。「回転圧入工法」と「MAX工法」といいます。地質によって使い分けるものの、どちらも重機が小型化できて、どんな岩盤でも入れられるのが売りなんです。


回転圧入工法は、バックホーの腕の先にモーターをつけて、鋼管を加えて回して入れています。MAX工法は、鋼管のなかに「ダウン ザ ホールハンマー」というハンマーを内蔵し、打撃によって岩盤を砕きながら打ち込んでいます。通常のやり方だと掘れないような地形でも打ち込めるんです。


アンテナを建てる工事は全国各地でおこなっていますが、地盤改良工事は現状新潟がメインとなっております。今後は地盤改良工事も他県でも需要があれば、全国で展開したいと思っています。


−−本当にさまざまな工法を開発されているのですね。

開発するだけではなく、開発した工法を広める活動も始めているんです。お話した「CPP工法」と基地局基礎工事の工法については、それぞれで協会を持っています。


加盟したいと言ってくださる同業者さんがいれば、開発した工法を使ってもらっているんです。九州、関西、関東とさまざまなところで使っていただいています。


今後も開発を続けつつ、広めていく活動もおこなっていきたいです。

さいごに

開発から施工まで一括しておこないながら更なる全国展開を目指す、有限会社丸高重量で営業を担当する今田達也さん。有限会社丸高重量にご興味がございましたら、下記ページからご連絡をよろしくお願いいたします。


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