全体を俯瞰して住みよい家をつくる | 株式会社ファーストステージ 池田大基 西荻窪支店長

今回は茨城県水戸市に本社があり、東京都や神奈川県にも支店を持つ注文住宅の工務店、株式会社ファーストステージの池田大基支店長に、会社の強みやお仕事のこだわりを伺いました。
2021/06/11

設計士が打ち合わせから施工管理まで


−−御社の事業内容を教えてください。

工務店です。一般のお客様から依頼を受けて、注文住宅を自社で設計、施工しています。


−−対応エリアを教えてください。

都内ならどこでも対応させていただきます。


本社が茨城県水戸市にあるため、最近の情勢から都内で仕事が全部リモートワークになったお客様から「茨城に家を建てて、仕事をしたい」とご依頼を受ける場合も多くなっています。そんな時は打ち合わせの度に茨城に行くのは時間がかかるので、茨城に本社があり、東京にも事務所がある弊社の特色が活かせます。


−−設計士と直接相談して家をつくっていけるのですね。

普通は営業マンがいてモデルハウスがある会社が多いんですが、営業の人件費やモデルハウスの維持費など建築工事費以外のお金がどうしてもかかってしまいます。お客様が負担できる費用は決まっていますから、そういった「建築に必要以外の経費」をかけてしまうと、結果的に職人さんにお支払いするお金も減ってしまい、回りまわって業界全体にも良くないという考えです。


営業マンがいなくても仕事ができないかなと考え、設計士が直接お話を聞き、設計からその他の業務も自分たちがおこなうようにしています。


−−設計士が打ち合わせから施工管理までおこなうことで生まれる違いはありますか?

営業マンは設計のプロではないので、打ち合わせの際「規格の間取りに一部屋足しましょうか?減らしましょうか?」などお客様が本当に求めている部分がなんなのか分からず、本当にお客様が必要としているモノをご提案できないで終わってしまうことがあります。


それに、打ち合わせ後、設計士に図面を描いてもらうので、伝言ゲームみたく、お客様の意思が上手く伝わらないこともあります。


お客様がおっしゃるのは、専門用語ではなく、「こんなものがいいです」と漠然としたイメージなので、直接設計士とお話をしていれば、「この人はこう言っているけど、本当にほしいのはこんなのだな」とイメージすることができ、弊社の強みになっているのかなと思います。


−−設計士の方が土地探しの相談もされているそうですね。

土地を持っていないお客様も結構いらっしゃいますので、中立的な立場からアドバイスをさせていただいております。


お客様はポータルサイトで土地を探すしかないと思うんですけど、広さは分かったとしても、いい土地か悪い土地か、どういうおうちがたてられるかが分からないと思います。


探していく中で、お客様から「この土地ってどうですか?」って相談が来たときは「この土地だったらこういういいところ、悪いところがありますね」とお伝えしています。


僕らは土地を売る立場じゃないので、土地に対して中立的な立場からアドバイスができるのは、お客様にとって利点だと思います。


−−断熱材を自社でつくっているそうですね。

東日本大震災でグラスウールの工場が被災して、日本全国の断熱材が足りなくなったんです。その影響で工事が遅れてお客様にご迷惑をおかけしたので、自社で断熱材をつくることにしました。


2012年にセルロースファイバーという断熱材を作る工場を持って、自分たちの分は自分たちで作るようになりました。


セルロースファイバーは新聞紙を細かく繊維状に砕いてできる断熱材なので、地域の新聞店さんから配達しなかった新聞を買わせてもらって、環境に配慮した断熱材をつくっています。

全体を俯瞰する力が身につく


−−池田様のご経歴を教えてください。

以前は、東京の工務店で働いていましたが、西荻窪支店ができるときに立ち上げという形で入りましたので、入社してから約3年です。今は支店長をしています。


−−入社の一番の決め手を教えてください。

設計士が打ち合わせから施工管理までできるところですね。建築って分業制になるほど効率はいいんですけど、一人でできる範囲は限られちゃうんです。でも、全体を俯瞰して業務に取り組む方が設計士としての力はつきやすいんです。


現場でちょっとこういう収まりが悪かったなと思えば、次はこういうふうに改善しようと気づけます。それは、図面を見ているだけでは全然分からないことですし、現場を見ているだけだとどうしても新しいデザインが生まれにくいんです。


建築士が全部の作業に携われるのは当社の特徴でもあり、面白さでもあるかなと思います。



−−池田様のお仕事をされるうえでのこだわりを教えてください。

よくデザイナーや建築家が自分の作品として建物を紹介していますが、お客様のための建物なので、私たち建築士はあくまでもサポート役です。住んでいくなかでお客様自身が、「自分でつくったんだ」と思ってくれる家を建てられれば一番の成功かなと私は思っています。


その分、お客様と打ち合わせもたくさんさせていただきます。「本当に好みの家を建てるために、この1年間はおうちづくりの打ち合わせに時間を割いてください」と最初に伝えています。


1週間に1件ずつ打ち合わせをすることもあるので、お客様の負担にはなると思うのですが、そこが注文住宅の面白いところでもあると思います。

さまざまな経験を活かし、新しいものをつくっていける会社


−−今後どういった職人さんに来てもらいたいですか?

注文住宅なので、技術はもちろんですが、真面目な方に来ていただきたいです。お客様とお話をする機会が多いので、誠実さ、真面目さ、几帳面さが一番大事かなと思います。


−−最後に、メッセージをお願いします。

好き嫌いはあると思うんですけが、一からつくる物件ばかりなので、決まったものがあまりなく、いろんな経験が活きるんじゃないかなと思っています。職人さんにもいろいろご相談して、新しいものをどんどんつくっていければと考えています。

さいごに

会社の強みやお仕事のこだわりをお話いただいた、株式会社ファーストステージの池田大基支店長。事業拡大のため、職人さんを募集されているそうです。株式会社ファーストステージにご興味がございましたら、下記ページからご連絡をよろしくお願いいたします。


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